いえ、NHKに怒っているわけではありません。
寒天の特集とか、専門店でやっている弊店ではありがたいことです。
しかしながら前から思っていたのですが、寒天はちょっと解り難いところがありまして、そこをうまくグレー的に表示してあたかも国産であるかのような誤認させる販売店が多数あることです。
そもそも寒天は天草100%のものとおごのりなどを混ぜて作るものがあります。
※特にオゴノリは安価な外国産が大半で、高価な国産はほとんどありません。
ここをひっくるめて「海藻(紅藻類)」としていること。
当然天草の方が価値が高く高価です。おごのりはそのままでは寒天質が弱いのですが、アルカリ処理などをして寒天同等の固まり具合になります。
また、さらにひどいのは、原料の産地です。
JAS法の加工食品品質表示基準では、輸入品にあっては、原産国名を記載することを義務付けている。ここで言う「輸入品」とは、
①容器包装され、そのままの形態で消費者に販売される製品(製品輸入)
②バルクの状態で輸入されたものを、国内で小分けし容器包装した製品
とあります。
↓消費者庁のページ ※(問1)より抜粋↓
http://www.caa.go.jp/foods/qa/kyoutsuu01_qa.html
しかしながら、原材料が海外にもかかわらず原産国名の表記がなかったり
「国産寒天」などの表記で、外国産の原料(もしくは寒天製品)をバルク輸入(一括輸入)して、国内で袋詰めだけしているものも国産寒天と表記しているものが多々あるのです。
小さく書かれた字をよーく見ると 国内で加工、国内製造などと表記しています。
外国産の原料が一概に悪いとは言いません。
伊豆河童も、外国産の原料を使用している粉寒天も扱っていますが、はっきりと国内製造、原産地「チリ・モロッコ・インドネシア」等と表記しております。
黙っていようかと思っていましたが、専門店としてこれは見逃してはいけない。消費者をだましている行為だと。
さらには業界の衰退と後継者不足を加速させる行為と思いブログに書いてみました。
追記
公正取引委員会より、景品表示法では、外国の製品を国内で袋詰めなどしても、国産、国内製造との表記はダメとの事です。
上記の外国産原料の粉寒天は現在扱っていませんが、今後も気をつけてまいります。
ところてんの伊豆河童 株式会社栗原商店の代表取締役。
1869(明治2)年から続く、ところてんやあんみつの製造販売を行う会社の4代目。
当社の天草(てんぐさ)は、硬めの東伊豆産と柔らかめの西伊豆のブレンドした独特の商品。粘りとコシが強く、風味よくしっかりとした食感が特徴。
こんにちは。記事を拝見し、とても興味深く思いました。
寒天は時々使う程度で、いつも使うオーガニック系のお店で購入していました。
(天草です。少量で時々なので、迷わず購入。)
もう少し頻度をあげて食したいなと思い、このたび改めて寒天のことを調べていた矢先にたどりつきました。
やはり、、、
国内製造、外国産にはマジックが掛かっているのか…と残念なキモチになりました。
ココアのように、アルカリ処理がされているのですねぇぇえ。
おっしゃるように、
無添加・国産・オーガニックが正しく外国産は悪ではなく、
うまく利用すればいいと考えています。
表示に誠意がないことが、とても残念ですね。
貴重な情報をありがとうございます。
オゴノリが入っててもいいかーと思っていましたが、寒天質が弱いということは、おそらくオゴノリが入っているものについては、アルカリ処理や添加物などの助けが必要と考えてよいのでしょうか。
たとえば天草:オゴノリが8:2程度なら、天草パワーでなんとかなる(助け不要)ものでしょうか。。。
天草100%はやはり高価なので、
使用量を増やそうとしている今ですが、悪足掻きをしてしまいます…すみません。