さまざまな料理に使えて、ヘルシーな食材としても人気のこんにゃく。ですが、独特のにおいが気になってしまう・・・という方も多いでしょう。調理の際にしっかりと下処理を行うことで、そのにおいを効果的に取り除くことができます。今回はそのポイントを、第一生命の機関誌「ビズ プライム・2024年10月号」でも紹介された静岡県清水町にある創業明治二年・ところてん専門店『伊豆河童』がご紹介します。
こんにゃくの匂いの原因

こんにゃく独特の匂い、生臭さの原因には2つあります。
1つ目は、こんにゃくの原材料となるコンニャク芋に含まれる「トリメチルアミン」という成分です。この臭み成分は魚にも同じ物質が含まれており、生臭い匂いの元となります。
2つ目は、こんにゃくを固める際に使われる凝固剤に含まれる「水酸化カルシウム」です。この水酸化カルシウムがこんにゃく芋と混ざることで、魚臭いようなアミン臭・アルカリ臭が発生し、嫌な臭いの原因となります。
こんにゃくの匂いを消す方法
それでは、このこんにゃくの独特な匂いを消すためにはどうしたらいいでしょうか?
こんにゃくを調理する前にしっかりと下処理を行うことで、匂いの原因となる臭み成分や灰汁(あく)を取り除くことができます。
この下処理を行うことで食感が増し、味しみも良くなるといったうれしい効果も!
ここでは、下処理の際に押さえておきたいポイントを3つご紹介します。
<ポイント1>塩揉みをする
こんにゃくを適当な大きさに切り、塩を全体にまぶしてよく揉み込みます。その後水で洗い、表面の塩分を洗い流しておきます。浸透圧を利用するこの方法は、こんにゃくの中に含まれる灰汁(あく)や臭みを外に出す効果があります。
<ポイント2>下茹でする
こんにゃくを沸騰したお湯で約3~5分ほど下茹でし、水気をしっかりと切って粗熱を取っておきます。これは一般的な灰汁(あく)抜きの方法ですが、下茹ですることによって匂いの原因となる成分を取り除くだけでなく、食感も柔らかくなります。
より手軽に行いたい時は、電子レンジの加熱でも代用することができます。
<ポイント3>鍋で乾煎りする
炒め物や煮物に使う場合におすすめの下処理方法です。鍋に適当な大きさに切ったこんにゃくを入れ、焦げないようにかき混ぜながら中火で炒めます。ピチピチと弾ける音が鳴り始めたら火を止める頃合い。水分を飛ばすことで身がぎゅっと締まり、味なじみも良くなります。
ご紹介した3つ以外にも、酢水にさらして匂いを消したり、こんにゃくを叩いて下処理をする方法もあります。また、下処理のいらない「刺身こんにゃく」や「こんにゃく米」などを食材として取り入れるのも便利ですよ。
ぜひ試してみてくださいね。
こんにゃくのおすすめレシピ
最後に、cookpadの「ところてんの伊豆河童のキッチン」から、こんにゃくを使ったおすすめのレシピをご紹介します。

●こんにゃくの鶏そぼろあんかけ
弾力のあるプリプリなこんにゃくに、そぼろあんをたっぷりかけました。
ヘルシーなこんにゃくに旨みが染み込んだ餡が絡んで満足感も高い一品。
生姜を多めに使うとより一層美味しいです。どうぞご賞味くださいませ。
まとめ
こんにゃくの匂いを消すためには、「塩揉み」「下茹で」「乾煎り」がおすすめ
下処理をしっかり行うことで料理の味や仕上がりも大きく変わるので、料理の基礎としても欠かせません
ちょっと一手間で、グッと美味しくなりますよ。
食卓の名脇役ともいえるこんにゃくを活用する際に、ぜひお試しください。
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静岡県在住ラジオパーソナリティー&インターネット新聞記者。おいしいものとデジモノが好きです。
伊豆河童店長の「伝統の伊豆ところてんを伝え、伊豆の海女さんを守りたい」という思いに共感し、2022年11月より伊豆河童のよみものを担当。
好きなところてんのたれはほうじ茶蜜。
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