海藻からできていてノンカロリーの寒天。
ゼラチンより弾力性が少なく、コリッ!シャクッとした歯ごたえがが特徴です。
食物繊維を多く含み、ダイエットにもお勧め。
寒天自体には味がないので、料理やスイーツなどの味を邪魔することなく幅広く使うことができます。
今回はそんな魅力たっぷりな寒天の作り方・使い方についてご紹介していきます。
寒天とは
寒天は、日本でも古くから親しまれてきた伝統的な食材です。
原料はテングサやオゴノリと呼ばれる海藻。
海藻からできているのでカロリーはほとんどありません。
食物繊維が豊富で、ダイエット中の強い味方にもなってくれます。
寒天に含まれる食物繊維は水分を吸収して膨張し、満腹感を持続させてくれる効果があります。
寒天を上手に食生活に取り入れることによって、無理なく食事制限することができます。
寒天の製造方法
そんな健康的な食材である寒天。それではこの寒天はどんな風につくられているのでしょうか?
ここでは寒天の作り方・製造方法についてご紹介していきます。
<寒天の製造方法>
①寒天の原料となる天草(テングサ)やオゴノリを洗浄し、大きな釜で煮込みます。
②煮出した煮汁を濾して海藻のカスを取り除き、寒天液を冷やし固めます。
③固まった寒天液(=ところてん)を切り分けます。
④寒天液(ところてん)を凍らせたあと、溶かして乾燥させます。
⑤凍らせて溶かして乾燥の作業を繰り返して、水分を抜くと寒天の完成です。
これらの工程を経て、約2週間ほどで寒天が完成します。
寒天の使い方
寒天を上手に使いこなすには、いくつかのポイントがあります。
ここでは寒天の使い方・注意点などについてご紹介していきます。
寒天をしっかり固めさせるには、しっかりと煮溶かすことが大切です。
数分間、沸騰させることで凝固する寒天。
加熱時にはふつふつと泡が立つのを確認してから1〜2分、沸騰させてください。
温度が低かったり、加熱時間が足りなかったりするとしっかり固まらないことがあります。
冷蔵庫で冷やす時には、粗熱をとってから冷蔵庫に入れるようにしてください。
ただ、寒天はゼラチンと違って常温でも固まるため、粗熱を取ろうと常温に置いておいてもそのまま固まってしまうこともあるので、
あらかじめ型に移しておくことをお勧めします。
柑橘類など、酸味が強い果汁を使う場合、うまく固まらないこともあります。
火を止めてから果汁を加えましょう。
また、液体の温度差がありすぎると、まばらに固まってしまうことがあります。
寒天液と果汁などの液体の温度が近いことが理想です。
冷たい液体は人肌程度に温めてから寒天液と混ぜることで、寒天が均一に固まります。
常温で固まる寒天は、一度固まると70℃以上でないと溶けません。
温かい食べ物に乗せても溶けないので、トッピングなどに使うこともできますし、
ゼラチンで作ったゼリーなどと違い、持ち運びの際に溶けてしまう心配がありません。
(寒天の使用量などについては、商品外袋などに書いてある説明を参考にしてください)
す。
寒天の添加物について
ところてんの伊豆河童に、寒天の製造方法や添加物についてお問い合わせをいただくことがあります。
寒天の製造において、製品の品質向上や保存の目的での添加物は使われていません。
ただ、海藻である天草(テングサ)を煮る時に、テングサを煮やすくするために酸性の添加物を使っています。
ですが、その後の工程で、中和するためのアルカリ処理を行なっているので、寒天自体には添加物は残らないようになっています。
ところてんの伊豆河童が販売している糸寒天(国産、伊豆産)もそうですし、
伊豆河童の「伊豆産粉寒天」においては、製造過程で一切の添加物が使用されていないとメーカーに確認済みです。
どうぞ安心してお使いくださいませ。
まとめ
- 寒天はローカロリーでヘルシー
- 天草やオゴノリを煮込み、濾した寒天液を冷やして固め、凍結・乾燥して水分を抜くことで寒天が完成する
- 寒天を使う際、しっかり煮溶かし沸騰させることが大切
- 常温で固まる寒天は、一度固まると70℃以上でないと溶けない
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静岡県在住ラジオパーソナリティー&インターネット新聞記者。おいしいものとデジモノが好きです。
伊豆河童店長の「伝統の伊豆ところてんを伝え、伊豆の海女さんを守りたい」という思いに共感し、2022年11月より伊豆河童のよみものを担当。
好きなところてんのたれはほうじ茶蜜。
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https://www.tokoroten.co.jp/blog/kanten/