伊豆のところてんはどうして美味しいの? その理由や伊豆のところてんの特徴をご紹介!

俳句の季語としても詠まれ、夏の風物詩として知られるところてん。つるりとした食感で、暑い夏に食べたくなりますね。

全国有数の天草(テングサ)の産地でもある伊豆。

伊豆のところてんがどうして美味しいのか、その理由や特徴をNHK「あさイチ」や各種新聞・ラジオでも紹介されている静岡県清水町の創業明治二年「ところてん専門店『伊豆河童』」が解説していきます。

ところてんとは?

ところてんの原料は海藻である天草(テングサ)。

その天草を水と一緒に煮て、煮汁を漉し、型に流し込んで、固まったものを「ところてん突き」で細く突き出したものが、ところてんです。

詳しくは、伊豆河童ブログ「ところてんとは、そもそも何か?意外と知らない「ところてんと寒天の違い」やところてんの歴史を解説!」でご紹介しています。

こちらも参考に

伊豆はテングサ生産量日本一!?

ところてんの原料である天草(テングサ)は、伊豆半島では稲取・土肥・小下田・八木沢など計11 地区、26 ヶ所で採取されています。

伊豆半島の沿岸には暖流の黒潮が流れるため、テングサの生育に適した水温が保たれます。そのため伊豆の海では肉厚でしっかりしたテングサが育ちます。

こちらも参考に

ところてんの原料「天草(テングサ)」って何?種類や産地、収穫量などを徹底解説

https://www.tokoroten.co.jp/blog/tengusa/

テングサには、浜や磯に流れ着いたものを拾い集めた「寄り草」と、沖まで船で行き海女さんが素潜りして取る「取り草」の2種類がありますが、伊豆のテングサは海女さんが潜る「取り草」です。

海女さんたちは海の中でテングサの色・艶、そして生育状態などを確認して良質なものだけを採っています。

そのため伊豆のテングサは高品質なんです。

そんな静岡県産のテングサ、

これまで静岡県は、全国1位のテングサ生産量を誇っていましたが、近年、海女さんの高齢化で天草漁ができる人が減ってきてしまったため、現在は残念ながら全国で2位の生産量です。

約1600年前から天草漁が行われていた伊豆の伝統の素潜り漁法をする海女さんの後継者が生まれることを願いたいです。

6月の晴れた日には伊豆に赤いじゅうたんが

海女さんが素潜りして採ったテングサは、天日で干されます。テングサが重ならないように丁寧に広げます。

天日干しすることによって、粘りのある弾力やコシやが生まれるのだそう。

天草漁が解禁される5月下旬から漁が盛んになる6月、そして7月下旬の晴れた日には伊豆半島の港周辺に天日干しのテングサの赤いじゅうたんが広がります。

赤褐色のテングサは、干して水にさらされ徐々に飴色へと変わっていきます。

この「晒し」の工程を繰り返す中で、テングサに付着した貝の殻や他の海藻など余分なものを取り除いていきます。

これらの手間のかかる作業を丁寧に行う伊豆だからこそ、最高級のテングサが生まれます。

伊豆のところてんが美味しいもうひとつの理由

ところてんの98〜99%は水分。

そのため、美味しいところてんを作るには、使用する水が美味しいことが必須条件です。

 

伊豆のところてんが美味しいもうひとつの理由、

それは、富士山や天城山系の湧水が使われていること。

美味しい水を使うからこそ、美味しいところてんが完成します。

ところてんの伊豆河童のこだわり

ところてんの伊豆河童では、国指定天然記念物に指定された清流「柿田川」の湧き水を地下からくみ上げて使っています。

「日本名水百選」や「21世紀に残したい日本の自然百選」にも選ばれている柿田川。

富士山からの雪解け水、「濁度0」の澄んだ水をふんだんに使った伊豆河童のところてんは、伊豆の恵がぎゅっと詰まったところてんです。

伊豆産以外のテングサは使いません。

通常の2倍のテングサと柿田川の湧水を使って、熟練職人が昔ながらの製法でところてんを手づくりしています。

ほのかに香る磯の香りは、本物のところてんの証。

つるりとした喉越しとコリっとした食感。

本場伊豆のところてんをどうぞご堪能ください。

まとめ

・ところてんはテングサを煮た煮汁を漉し冷やし固めたものを「ところてん突き」で細く突き出したもの

・伊豆では海女さんが素潜りしてテングサを採っている

・春から初夏にかけてテングサが天日干しされる

・伊豆産のテングサと富士山の湧水で作るところてんは格別

おいしいところてん、あります。

今回は、伊豆のところてんについて解説しました。

いかがでしたでしょうか?

つるりとした食感と喉ごしのよさが魅力のところてん。

おかずとしても、おやつとしても食べることができるのもいいところ。

創業明治二年「ところてんの伊豆河童」では、伊豆産の天草100%、富士山の湧き水を使った職人手作りのところてんを販売しています。

ところてんのたれは12種類(プラス季節限定 2種類)をご用意。

酢醤油(二杯酢)、三杯酢、黒蜜、ほうじ茶蜜、わさびドレッシング、梅しそつゆ

胡麻ダレ、抹茶蜜、玄米黒酢、柚子みつ、コーヒーみつ、めんつゆ

桜あん(春季限定)、桜みつ(春季限定)をご用意。

伊豆の海女さんが手摘みした天草と、富士山の雪解け水、伊豆河童の本当においしいところてん、どうぞお試しください。

ところてんの伊豆河童サイト

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宮川
静岡県在住ラジオパーソナリティー&インターネット新聞記者。おいしいものとデジモノが好きです。 伊豆河童店長の「伝統の伊豆ところてんを伝え、伊豆の海女さんを守りたい」という思いに共感し、2022年11月より伊豆河童のよみものを担当。 好きなところてんのたれはほうじ茶蜜。