糸寒天は、ヘルシーでローカロリーな食材として注目の食材。
さまざまな料理にアレンジができる糸寒天を、よりおいしく召し上がるためにはいくつかのポイントがあります。
今回は、そんな糸寒天を誰でも簡単に活用できる方法を、静岡第一テレビ「
静岡Daiichi-TV「まるごとワイド」で平野ノラさんとも共演した静岡県清水町にある創業明治二年・ところてん専門店『伊豆河童』がご紹介します。
糸寒天とは
糸寒天は寒天の種類のひとつで、細長い糸状の形をしています。
「糸寒天」「棒寒天」「粉寒天」など、数ある寒天の中で最も歴史があるのが糸寒天です。奈良時代から使われていたとも言われています。
原材料は海藻の「天草(テングサ)」や「オゴノリ」などの紅藻類が使われ、これらを煮て搾ったところてん液を冷まし固めてところてんをつくります。
このところてんを天突き器で糸状に押し出し、乾燥させたものが糸寒天となります。
食物繊維が豊富でローカロリーな糸寒天は、ダイエットやヘルシーな食生活に最適な食材です。
糸寒天の溶かし方
ここでは糸寒天の溶かし方について、詳しく解説していきます。
市販の糸寒天は乾燥した状態のため、そのまま食べることはできません。水でふやかしたあと加熱して溶かすことで、さまざまな料理に活用できます。
手順はこちら
- 1.糸寒天を適量準備します。水戻しの前にほぐしてカットしておくのがおすすめです。
- 2.糸寒天をボウルに入れ、たっぷりの水を注いで2時間以上おいてふやかしたあと水気をしぼります。(煮溶かして使う場合は30分以上)
- 3.水戻しした糸寒天と水を鍋に入れ、焦げ付かないようかき混ぜながら中火で煮た立てます。(使用目安:水500ccに対して糸寒天5g)
- 4.沸騰したら弱火にして2~3分ほど寒天のかたまりがなくなるまで煮溶かし、糸寒天に透明感が出たら火を止めます。
- 5.型に流し入れ、冷やし固めます。常温でも固まりますが、冷蔵庫で冷やすとさらにしっかりとした固さになります。
糸寒天をおいしく活用するコツ
糸寒天をおいしく活用するためには、以下のポイントに気をつけましょう。
①水分量に注意
寒天を溶かすときは、分量に合った水分量を守りましょう。
水分が少なすぎると固まりすぎてしまい、逆に多すぎるとあまり固まらないことがあります。面倒くさがらずに、しっかりと計量することが成功への近道です。
②強火はNG
急いで溶かしたいからといって強火にすると、糸寒天がうまく溶けずにダマになったり、焦げてしまうことがあります。
焦らずじっくり、弱火でゆっくりと溶かしていきましょう。
糸寒天のおすすめレシピ
●定番のデザートに
糸寒天は冷やすとしっかり固まるため、透明感のある涼しげなゼリーや和菓子づくりにぴったりです。
煮溶かした糸寒天にフルーツや牛乳、コーヒーなどお好みの材料を加えたり、ちょっと凝らして水ようかんや琥珀糖もつくることができます。
●スープやお味噌汁、お鍋に入れて
乾燥したままの糸寒天をスープやお味噌汁に入れるだけで、ツルツル食感の食べ応えのある一品になります。
糸寒天は味シミがよくクセもないため、他の具材との相性も気になりません。麺の代わりとしてお鍋の〆に入れるのもおすすめです。
●食感をサラダで楽しむ
水戻しして柔らかくなった糸寒天をお好みの季節の野菜やドレッシングにあわせるだけで、ヘルシーで食感が楽しいサラダになります。
さらに、煮溶かした糸寒天にポン酢やドレッシングを加えるとお料理用のジュレに。サラダや冷奴にかけてもおいしく召し上がれます。
●お米と一緒に炊いてヘルシーに
お米を炊く時にひとつまみの糸寒天を加えるだけで、ツヤツヤでもちもちのおいしい寒天ごはんが出来上がります。
低カロリーで満腹感を得られるだけでなく、食物繊維やミネラルなどの栄養も効率よく摂取することができます。
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まとめ
糸寒天の溶かし方はシンプルで簡単、難しくないんです。
水でふやかして溶かすことで、さまざまな料理に応用することができレパートリーが広がります。
低カロリーで食物繊維が豊富な糸寒天を使いこなして、より美味しく健康的な食生活を楽しみましょう。
伊豆河童の寒天
伊豆河童の粉寒天・糸寒天は安心の国内産。
伊豆の天草100%にこだわり、無漂白・無着色なので安全・安心です。
本物を味わってほしい・・・
そんな伊豆河童の思いから生まれた粉寒天・糸寒天をどうぞあなたの食卓にも。
静岡県在住ラジオパーソナリティー&インターネット新聞記者。おいしいものとデジモノが好きです。
伊豆河童店長の「伝統の伊豆ところてんを伝え、伊豆の海女さんを守りたい」という思いに共感し、2022年11月より伊豆河童のよみものを担当。
好きなところてんのたれはほうじ茶蜜。
あなたは寒天についてどれだけ知ってる?糸寒天・棒寒天・粉寒天の違いや使い方を徹底解説!
https://www.tokoroten.co.jp/blog/kanten/