全国のところてん食べ方ガイド!あなたの知らない食べ方が絶対見つかる!

全国それぞれの地域によって食べ方が違う、ところてん。
あなたはどんな風に食べていますか?
ところてんといえば、おかず系?それともデザート?
あなたにとっての当たり前が実はとっても珍しいのかもしれません。

静岡県清水町で150年の歴史があるところてん専門店『伊豆河童』が
ところてんの地域ごとの食べ方とところてんの豆知識、おいしい食べ方などをご紹介します。

ところてんは地域によって食べ方が違うこと、ご存じでしたか?

日本全国、地域ごとに様々なところてんの食べ方があること、知っていますか?


おかず系!と一言で言ってもとしてところてんを食べる場合のたれは、大きく分けて「二杯酢(酢醤油)」と「三杯酢(甘酢)」があったり、めんつゆで食べたりすることもあります。
まずは二杯酢と三杯酢について、その違いをご紹介します。

二杯酢と三杯酢の違い

二杯酢(酢醤油)は基本的にお酢と醤油を1:1の割合で混ぜたもの。酢醤油とも呼ばれています。
三杯酢は二杯酢に更にみりんを加えたもの。お酢と醤油とみりんが1:1:1の割合で混ぜています。

それでは、日本全国それぞれのエリアの特徴的な食べ方をご紹介していきます。

関東での食べ方

関東では酢醤油をかけて食べることが多いようです。青のりをかけて、からしをつけて食べるのが一般的。

全国的に見ても、ところてんを酢醤油で食べるという地域が多いです。
スーパーなどで売っているところてんに添付されているたれは、酢醤油とからしが多いですものね。

関西での食べ方

関西は圧倒的に「黒蜜」。きなこをトッピングする人もいるそう。
食後のデザートとしても位置づけられそうです。
関西の代表的な夏の和菓子のひとつ、くずきりとところてんの食感が似ていることから黒蜜で食べるようになったようです。

大阪市の黒門市場のところてん取扱店では、たれを黒蜜と酢醤油のどちらかを選べるようにしているそうですが、お客さんの7~8割が黒蜜を選ぶのだとか。
(日本経済新聞2014年6月25日記事「ところてん、関西ではなぜ黒蜜?(謎解きクルーズ)砂糖卸集まり「甘党に」 貴族から流行か」より)

関西人は、スイーツ感覚でところてんを食べているんですね

北海道での食べ方

基本的に関東と一緒の酢醤油のようです。北海道ならではの食べ方、というのは無いのかもしれません。札幌の人が「ところてんにメープルシロップをかけて食べる」と教えてくれたのですが、このかた独自の方法なのかも?(私もメープルシロップ!という方がいたらぜひ教えてください)

東北での食べ方

東北地方のところてんは、おかず系。酢醤油がベースで、秋田や山形ではおろし生姜をのせることもあるそう。宮城県仙台市では酢醤油に砂糖をかけるのだとか。岩手県では味噌をかける派も。
福島県会津地方では酢醤油の入った瓶に杉の葉っぱを詰めて、杉の葉を通して酢醤油を注ぐそうです。ほんのり杉の香りがするところてん、上品ですね。

中部地方での食べ方

中部地方は、静岡県の真ん中を流れる大井川で食べ方が分かれるようです。
大井川より東は関東圏と同じ酢醤油にのり、ゴマ、からし
大井川から西は三杯酢にごま。甘酢でいただく甘酸っぱいところてんです。

静岡県の伊豆エリアでは、ところてんを突かずに短冊状のまま砂糖やきなこをかけて食べることもあるそう。
岐阜県や愛知県では赤味噌ところてんを食べるエリアもあるようです。

中国地方での食べ方

中国地方では二杯酢(酢醤油)もしくは三杯酢でいただくことが多いようです。
広島のスーパーでは青じそドレッシングのたれが付いたものが売られているようです。
鳥取や岡山は基本的には酢醤油でおかず的に食べるようですが、一定数黒蜜派もいるみたいです。中国地方はコレ!と言い切れないのが中国地方の特徴かもしれません。

四国での食べ方

四国での主流は、だし汁やめんつゆ。
高知や愛媛県では「カツオのだし汁をかける」「めんつゆで、しょうがと一緒に」といった味付けで食べるのだそう。高知県はカツオの漁獲高が全国有数、そして香川県といえば讃岐うどん。そういった背景も影響しているようです。おろし生姜をトッピングすることもあるそう。
だしのうまみを活用して、ところてんを麺類の感覚で食べるんですね。
 

九州での食べ方

九州では、ポン酢をかけて食べることが多いようです。
福岡では、博多人のソウルフード「おきゅうと」と同じ感覚で、酢醤油かポン酢に、ゴマ、ネギ、かつおぶし、しょうが、シソの葉、焼きのり、青のり、七味など、トッピングを楽しみながら食べるようです。
佐賀や大分では酢醤油、熊本では酢醤油に砂糖をかけることもあるそう。
鹿児島の一部の地域では酢味噌で食べることもあるみたいです。

沖縄での食べ方

沖縄では基本的にところてんはあまり食べないようですが、沖縄産の黒蜜や、もろみ酢(泡盛を造る際に、蒸留の過程でできる、もろみ粕を搾って造られたもの)をかけることもあるそうですが、シンプルに酢醤油(もしくは備え付けのタレ)が多いようです。

ここで、ところてんの伊豆河童おすすめところてんをご紹介します!

https://www.tokoroten.co.jp/c/kakitagawa/misima-6

伊豆河童のところてんは、富士山の湧水・柿田川名水と、伊豆の海女さんが手摘みした天草を使った手づくりのところてんです。
タレは酢醤油(二杯酢)、三杯酢、めんつゆ、黒蜜、ごまだれ、わさびドレッシング、玄米黒酢、抹茶みつ、柚子みつ、梅しそ、ほうじ茶、珈琲みつからお選びいただけます。
全国それぞれの食べ方をお家で味わっていただけますよ。

食べ方の違いは「タレ」だけじゃない!

たれだけでも全国いろいろな違いがありましたが、それだけではありませんでした。
ところてんを一本の箸で食べる地域があるのをご存じですか?
福島県の会津地方、愛知県や三重県などの東海地方と新潟県では箸1本でところてんを食べる地域があるんです。茨城県水戸市や徳島県の竹ヶ島などでも一本箸で食べるという情報がありました。
栃木県も一本箸で、鹿沼市の古峯神社にある「峯の茶屋」でところてんを頼むと一本箸で出てきます。
新潟県にある彌彦神社でも、冷たい清水でキリッと冷えたところてんを食べることができるのですが、箸が1本しか出てきません。しかも塗り箸でとっても滑りやすいのだそう。食べるのにも一苦労ですね。

一本箸で食べる理由

そうなると、なぜ箸1本で食べるようになったのかが気になってきます。
諸説ありますが「腐りやすいところてんを箸1本で食べられるのは痛んでいない証拠になる」という理由や、「かきこんで食べるところてんに2本も箸は必要ない」という説などがあるそうです。
他にも
・弘法大師の一本杖が由来で一本箸。
・弘法大師がところてん屋さんでお箸を一本落としてしまったのだけれど、それを店員さんに言い出せずそのまま一本の箸で食べたことから。
・戦後お箸が貴重で高価なものだったので、一膳(2本)ではなく1本で出した。
・ところてんはご飯ではなくおやつなので、誰が見てもすぐ分かるように、ご飯じゃないおやつのところてんにお箸は1本だけ添える。

など様々な説がありました。

ただ、一本箸でところてんをすくうのは至難の業。実際のところは、口を器に近づけてズズズッとすする、いわゆる「犬食い」方式で食べることになります。勢いよくすすってお酢でむせないように気をつけなくてはいけないですね。

ところてんのおいしい食べ方

ところてんの基本の食べ方

全国の食べ方のなかで、知らない食べ方や試してみたい食べ方は見つかりましたか?

味は多種多様ですが、ところてんの基本的な食べ方はこんな感じです!

1.食べる前に冷蔵庫に入れて2~3時間ほど冷やす。
2.保存のお水を捨てて、軽く水洗いします。
3.ザルなどで、よく水を切る。                             4.器に盛りつけて、お好きなたれなどをかけてどうぞ。

とても簡単です!

ですが、「ところてんが臭くて食べられません」「あの匂いが苦手」「酢の物は好きなのに、ところてんは駄目」「自分がどうして苦手なのか分析するために、嫌いだけど最後まで食べます」そんな声をたまに聞くことがあります。
どうにか、この「苦手」を克服する方法はないのでしょうか?

ここからは、ところてんをおいしく食べる方法や、気になる疑問にお答えしていきます。

酸っぱい匂いのあの正体

酸っぱい独特のにおいが苦手、という人が多いのもところてんの悩みどころ。
そもそもところてんの保存容器に入っているあの水は何でしょうか?
実はあれ、「酢水」なんです。
ところてんは細菌が繁殖しやすいものなのですが、酢で酸性にすることで菌の繁殖を抑えるという役目を果たしています。

食べる前に洗ったほうがいい?

スーパーなどで購入したパック入りのところてん、食べる前に洗ったほうがいいのか?それとも洗わなくても大丈夫なのか?
どっちなんだろう?と疑問に思う方もいらっしゃると思います。
実際のところ、どちらでも大丈夫です。
洗わないで食べてもオッケー! ですが、洗ったほうが表面のお酢の匂いなどがとれて、よりさっぱりと美味しく召し上がれますよ。

ところてんの臭みが気になるときは・・・

どうしてもところてんの臭みや独特のにおいが気になってしまうという時は、
ところてん容器の汁を捨て、軽く水洗いしたあとに水をはったボウルにところてんを入れて、10〜20分冷蔵庫に置いておきます。
食べるときにしっかり水切りをしてお好みのたれをかけて食べてみてください。
洗っただけでは消えなかったところてん独特のにおいも、この方法で消えるはず。
ところてんのあの臭みが苦手という人は是非試してみてください。きっと食べやすくなりますよ。

全国の食べ方まとめ 

改めて全国それぞれのところてんの食べ方をまとめると・・・
関東、そして全国的な食べ方は、酢醤油または二杯酢(醤油とお酢を1:1の割合で混ぜたもの)。青のりをかけて和からしをつけてさっぱりと。
中部地域は二杯酢と三杯酢の混在エリア。
関西は黒蜜。デザート感覚で甘〜くして。
四国はだし汁で。 しょうがをトッピング
九州はポン酢
ということになりそうです。

ところてんひとつで、こんなにも地域ごとに違う食べ方があるって、面白いですね。
旅先で、ところてん屋さんを見つけてみるのも楽しそうですね。

ところてんの食べ方「とこマップ」

地域ごとのところてんの食べ方は、日本列島ところてん食べ方分布「とこマップ」にまとめてあります。もしよかったら覗いてみてくださいね。
「うちはこういう食べ方だよ」と、ぜひ気軽に投稿してみてください。


日本列島ところてん食べ方分布「とこマップ」

https://izukappa.com/tokomap/

おいしいところてん、あります。

創業明治二年「ところてんの伊豆河童」では、伊豆産の天草(テングサ)100%、富士山の湧き水を使った職人手作りのところてんを販売しています。

ところてんのたれは12種類!(プラス季節限定 2種類)
酢醤油(二杯酢)、三杯酢、黒蜜、ほうじ茶蜜、わさびドレッシング、梅しそつゆ
胡麻ダレ、抹茶蜜、玄米黒酢、柚子みつ、コーヒーみつ、めんつゆ
桜あん(春季限定)、桜みつ(春季限定)をご用意。

全国各地方のところてんの味を旅行気分でご自宅でお楽しみいただけますよ。

伊豆河童サイト https://www.tokoroten.co.jp/

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